なぜ私はゾンビランドサガに泣かされるのか
唐突ですがアニメ「ゾンビランドサガ」皆さんご存知ですか。
ここ半年くらい、事あるごとにサガサガうるさい、サガおじさんをやっています。
ゾンビランドサガが大好きすぎて、このアニメのキャラを粘土で作った程です。
つい先日、Twitterのスペースでアニメ談話をしていてゾンビランドサガを激推しました。
ゾンビランドサガの何がそんなに良いのか。どこに私が泣かされているのかを語りたく、その勢いで今の想いを消えない形で書き記しておきます。
未見の方も、完走した方も、この記事で少しでもゾンサガの魅力を更に知っていただけると幸いです。
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
ゾンビランドサガシリーズとは
2021年春アニメとして、2期「ゾンビランドサガ リベンジ」が放送されました。
2期のあらずじを公式サイトから引用させて頂きます。
時空を越えて伝説の少女たちがゾンビとして蘇り、
アイドルとして佐賀県を救う
「新感覚ゾンビアイドル系アニメ」ある日の朝、源さくらは不慮の事故で息絶えてしまう。
10年後――
とある洋館で目覚めたさくらは、謎のアイドルプロデューサー・巽幸太郎に「伝説の少女たちと共にアイドルになって佐賀を救うんだ」と告げられる。
アイドルグループ「フランシュシュ」として、7人の少女たちは存在が風前の灯火と化した佐賀県を救うべく、活動を開始した。年齢、時代の違いで起こるトラブルを乗り越えて、ゾンビという不死身の身体でアイドルの常識を覆していく。
そして、平成最後の冬に唐津市ふるさと会館アルピノで初の単独ライブを成功させ、
伝説への一歩を踏み出した。
そして、この令和の時代。
希望に満ち溢れ、輝く未来に向かうフランシュシュの新たな物語の幕が上がる。
お前は何を言っているんだ。
と思いましたね?私もそう思います。
新感覚ゾンビアイドル系アニメ?サガって佐賀のことなん?
で、不死身のゾンビがアイドルして佐賀を救う???
???が脳を埋め尽くしたでしょうが、誰もがその状態から始まると思うので正常な思考です。
このアニメ、アイドルものと言うことで毎話劇中で曲が披露されます。
全ての曲がお気に入りなのですが、私が毎日聴いて毎回泣かされる楽曲があります。
ゾンビランドサガ リベンジ1話のライブで歌われる曲「REVENGE」
一番私の胸に刺さっているこの曲をもとに、ゾンビランドサガの魅力を纏めていきます。
復活のライブ「REVENGE」
EFSライブという大規模公演が大爆死し、ゾンビなのにアイドル生命瀕死状態のフランシュシュ。
リベンジ1話のラスト、逆境を乗り越えるべく挑む復活ライブが行われます。
披露するのは、本来EFSライブのアンコールでやるはずだった新曲。
会場はフランシュシュ始まりの場所。アイドル生命を掛けた大勝負だ。
居るのはフランシュシュなど知らん観衆、フランシュシュガチファンが数名いる程度。
うーん、この舞台セッティングだけで超エモい。
このライブの様子、公式で公開されています。
できれば1期完走→2期(リベンジ)1話の流れで見てほしい。
でもとりあえず、引き続きこの記事の与太話に付き合ってくれる方は是非どうぞ。
1期1話からのフランシュシュガチファン、デスおじAさん、Bさん最高じゃ
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
では、歌詞ともに好きポイントを語っていきます。
時は戻らない 向き合うだけ
過去の栄光は 遠ざかるもの
そんな歌詞から始まる決意の歌だ。間髪入れずに続く愛ちゃんから始まるパートにほんと痺れた。
敗北に価値を与えるため
立ち上がって 振りかざせ 傷ついた腕を
何かに負けた。それで終わらせたら本当の終わりで全てが無に帰す。
負けた後、何をするかが重要だと訴えかける最高の歌詞。
各メンバーのソロ、ペアでの渾身のパートが続いていく。
フランシュシュのライブは、ダンスとカメラワーク、歌唱、歌詞、全てが噛み合っている。
綴られるのはメンバーが秘めている雪辱の想い。怒涛の勢いで高まっていくテンションが心地いい。
例え勝ち目のない戦いでも 夢も覚悟も変わらない
メンバーが一人一語づつ、復讐と復活に向けた決意の言葉が連なって盛り上がっていく。
贖罪の 幸福の 撤退の 撤回を
振りも見事で、各々が拳を上げながら入れ替わり立ち替わり駆け抜ける。
それら無念の思いの積み上げを、最後にサクラが渾身の叫びで開放する。
炎にくべて高く狼煙を
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
通称 狼煙上げキック
そして全員パートでのラストの歌詞
いつか世界中が見放しても 命のかぎり挑もう
決断を 執念を 挽回を 復活を遂げて眩しい魂突きつけろ
最高。
彼女たちが眩しすぎる。
メンバー一人ひとりが積み上げいった想いを、主人公たるサクラが昇華させ
全員で世界に向けて復活の宣戦布告をする。
フランシュシュの本気が見えるパフォーマンスだ。
こんなん拍手しない人いる??
中二病単語が並ぶ一言パートで涙腺がズタボロにされ、サクラの叫びで止めを刺され、全員のラストパートで浄土行きだ。
音楽配信サービスでフル曲が聴けるのでそちらも是非歌詞と共に味わってほしい。
で、なんでこの曲に限ってこんな熱く語っているかというと、私が伝えたいのはこの歌は何を伝えたい歌だったのかという点なんです。
誰の何のリベンジなのか?
この曲を作ったのはプロデューサーである巽幸太郎だ。劇中でも彼のデモテープが垣間見える。
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
フランシュシュメンバーを蘇らせた張本人の謎の男。
考えてほしい。
この楽曲「REVENGE」。本当ならEFSライブラストで披露する筈だった大目玉の曲だ。
つまり大爆死の前に、幸太郎が作った渾身の一曲だ。
そう、この曲はEFSライブ大爆死からの復活の為に作られてた曲ではなく、フランシュシュの死に様。そして蘇ってからの生き様を綴った曲なのだ。
そもそも2期の「リベンジ」ってテーマが抜群すぎる。
ゾンビランドサガは”死”という”究極の敗北”を経験した彼女達の物語だ。
アイドルは憧れの存在。
生涯現役の素晴らしい方もいるが、多くは歳を経るにつれ卒業なり引退していく。
そんな中、彼女らは歳も取らず、永遠にアイドルで存り続けられる女神のようだ。
しかし永遠は呪いだ。
その正体は真逆。悪魔に魂を売った男が蘇らせたゾンビィ。
そんな彼女らは自分達を受け入れ、メイクをし、正体を隠して舞台に立つ。
2期の中盤にある学園祭回で、主人公のサクラは同年代の少女に、何故アイドルをやるのか?を聞かれこう語る。
「もう負けたくない。後悔したくないから」
主人公の貫禄極まる。
涙腺への狼煙上げキック急所HITやん。
なぜ私はゾンビランドサガに泣かされるのか
過酷な状況に翻弄され続けた彼女達が、いま現代で、滑稽で秀逸なギャグを交えつつ本気でアイドルして佐賀を救おうとしている。
壮絶な過去があったことを微塵も感じさせず、笑顔で健気に頑張る彼女たちの姿が好きだ。
メイクの裏に隠された、傷だらけの素顔を知っているからこそ、応援したくなるのは必至。
一度負けたどん底から這い上がろうと頑張るフランシュシュ。
それに私みたいな何か自分は勝利者ではないな・・・と、面倒な想いを抱えた人間は共感し応援したくなってしまうんだ。
私はフランシュシュが居る佐賀が、心の底から羨ましい。
最近、映画化が決定しました。
配信もされており見やすい今。是非ゾンビランドサガ見ていただけると嬉しいです。
ここでは語りきれていない、各キャラや楽曲の魅力。お気に入りのエピソードなど山程あります。
映画公開の際にはまたサガサガうるさくなるかと思いますが、是非ともゾンビランドサガをよろしくお願いします。
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
以上です。